『今日中に自殺しよう』
2018年5月23日の午後10時、私の頭の中は自殺願望でいっぱいになった。
パソコンの電源を切ると、そっと女子トイレの個室に入った。
ここにはもう誰も来ない・・・そう思うと安心してワンワン泣いた。
声をあげて子供みたいに泣いた。
20分ぐらいして心が少し落ち着くと、個室の外に出た。
トイレの鏡に映ったのは、それはそれはひどい顔だった。
直視出来ないほどの醜女がいた。
人生至上こんなに目が腫れた事があっただろうか。
もはや腫れているとかそんな次元ではない。
ヒアルロン散をいたずらに注射したみたいだった。
気配を出来るだけ消して、会社の外に出る。
そして、カバンの奥から首かけの社員証を取り出した。
『この紐で自殺しよう。
今日で全て終わりにしよう。
万策は尽きて、もうどうしたらいいか分からない。
ビルの裏に死角があるはずだ、そこで首を吊ろう。』
しかしビルの裏も広めの路地に面しており、死角は見つからなかった。
人通りもそれなりにある。
途中で誰かに見つかって、死に損なうのは絶対に嫌だった。
故に、完璧な死角を見つける必要がある。
私は夜の街をさまよいはじめた。