この鬱がすごい!

2018年5月、重度の鬱病と診断された女の闘病記。その他多数の神経症あり。なるべく明るく前向きに。

祖父に高齢フリーターしんちゃんを勧められる

先日祖父が亡くなった。


私は初孫という事もあり、大変な寵愛を受けた。
故に、喪失感は予想以上に大きかった。

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今は気持ちの整理もついたので、鬱とは関係ないが、ここで祖父との思い出話を一つ。


昭和一桁生まれの祖父は、私の結婚を異様に気にかけていた。
会う度に「おじいちゃんがいい人見つけてあげるから。おじいちゃんに任せておけば心配いらないから。」と言っていた。
私は「そうね、イケメンいたらおじいちゃん紹介してね。」と適当に流していた。


そんなある日祖父がイケメンという言葉に反応した。
「イケメンなんてのはダメだ。あいつらは小さい頃からおだてられて育っているから。イケメンなんかと結婚したらろくな事にならない。」と。


私は祖父の口から「イケメン」というワードが繰り返されるのがおかしかった。
真剣な口調でイケメン批判を繰り広げる姿には、たまらないチャーミングさがあった。
イケメンに何か恨みでもあるのだろうか。


そして、祖父の中には一人だけ仮候補者がいた。
遠い親戚のしんちゃんだ。

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しんちゃんの実家はハイパーエクストリーム大金持ちで、嫁げば一生安泰間違いなしとの事。
その証拠にしんちゃんは、アラフィフの今でも定職につかず、実家のベンツを乗り回している。


彼を端的に言えば、年末の忙しい時期にぬぼーっと現れて、特に何の手伝いもせずタバコをふかしては急に千円渡してきて「これで皆でジュースでも買って」とかなんとかほざいて、気がつけばしれっと帰っている20こぐらい上の気持ちわりぃおじさんだ。
ねえな。


絶対にねえ。
国家予算ぐらいの額もらっても、絶対に触られたくねえ。


祖父はそれとなくいつもしんちゃんを推してくるものの、一つだけ懸念点がある様だった。
しんちゃんのお母さんはおっかない。


金目当てで付き合った女は皆それで逃げていった。
あんなお母さんじゃ誰もお嫁さん来ないと。


「あのお母さんの所に、うさばら氏を行かせるのはなぁ・・・大丈夫かなぁ・・・」と苦悶の表情を浮かべた後、「まっ、あのお母さんももう年だし、すぐに死ぬからそれまで我慢すれば問題ないよ。」と言った。


私は「じゃあその時考えるわ。」と返した。そんな気はもちろんないのだが、祖父は満足げな顔をしていた。

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祖父はいつも無条件で私の事を愛してくれた。
私の全てを肯定してくれた。


たくさんの愛をありがとう。
ご冥福をお祈りいたします。