妊娠判定からしばらくして、乗り物酔いの様な不快感に襲われた。
この感じ、大学時代、スノボ旅行で長距離バスに乗った時ぶりだ。
激しく曲がりくねった山道に三半規管がついて行けず、壮大に酔った。
あの時は隣に座っていた友人の酔い止めを略奪し、事なきを得たのだが、今回は収まる気配がない。
吐き気がする、食欲がわかない、倦怠感がある、でも鬱の症状とはちょっと違う。
すぐにピンと来た。
ほうほう、これがつわりですか。
ただ想定外だったのは、私の場合、吐きたいのに吐けなかった事。
故に、乗り物酔い状態が一度もスッキリする事なく、延々と続く。
ネットに載っているつわり軽減法を試してみるも、気休め程度にしかならない。
さらにそこに鬱の症状が加わる。
つわりが来たからといって、都合良く鬱が引っ込んでくれる訳ではないのだ。
体感としては、相乗効果で2倍以上のしんどさ。
限界だった。
私は、本ブログ『この鬱がすごい!』の更新を泣く泣く諦めた。
旦那は、お金をもらっている訳ではないのに、なぜそこまでブログにこだわるのか、不思議がっていた。
ブログはもはや、好きとか嫌いとか得とか損とかを越えた、私の一部の様な存在なのだ。
これを辞めたら、私自身が減ってしまう気がする。
だから胃粘液ドロドロになろうが、毛細血管ぶち切れようが、出来る限り続けたいのだ。
そんな様な事を訴えると、旦那は「いや自分の健康を優先してくれ」と言った。
私はようやく自身の異常性に気づき、「まぁそうですよね」と返した。